リヤド・シーズンがリング誌を買収 - 続報 -
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■”Bible of Boxing”が向かう先は・・・
@Turki_alalshikh
TURKI ALALSHIKH / 9:25 AM ・ Dec 5, 2024
The first copy after getting The Ring magazine printed again … and it has a poster gift inside
既に20日ほど経ってしまったが、リング誌の身売りについて続報が出ているので、一応とりまとめておく。
まず冒頭に掲載したXは、渦中の人物トゥルキ・アルシャイフ氏が、12月5日付けで連投した動画付きのポストの1つ。復活するリング誌の印刷見本を紹介している。
買収に関する第1報が11月6日~7日にかけて出た後、11月12日にトゥルキ氏が、自身の公式Xに本件に関する第2報をアップ。
タイミングを合わせて売り手のオスカー・デラ・ホーヤが、ボクシングや格闘技について複数の活字媒体に寄稿するブライアン・マジークのインタビューに応じ、マジークのyoutubeチャンネルで公開するとともに、11日付けのフォーブス(主な寄稿先の1つ)に記事を掲載した。
◎Oscar De La Hoya Talks Ryan Garcia's Comeback Fight, Latino Night, Matchroom 5-v-5 and More
2024年11月12日/Brian Mazique
◎関連記事
<1>Oscar De La Hoya Confirms Sale Of Ring Magazine To Turki Alalshikh
2024年11月11日/Forbes
https://www.forbes.com/sites/brianmazique/2024/11/11/oscar-de-la-hoya-confirms-sale-of-ring-magazine-to-turki-alalshikh/
<2>Oscar De La Hoya, Turki Alalshikh Reveal More Info On Ring Magazine Purchase By Saudi Arabia
2024年11月12日/The Boxing Tribune
https://theboxingtribune.com/oscar-de-la-hoya-turki-alalshikh-reveal-more-info-on-ring-magazine-purchase-by-saudi-arabia/
◎概略
(1)売却金額:1.000万ドル(デラ・ホーヤは2007年に700万ドルで買取)
(2)公式ウェブサイト:数週間以内に最新の仕様でリニューアル・オープン予定
(3)新しいモバイル向けアプリも同時リリース予定
(4)2022年度末に廃刊となった印刷媒体を復活(現編集長のダグ・フィッシャーが担当)
(5)トゥルキ氏が編集方針への不介入を明言
(6)毎年豪華な表彰式を実施
「(新体制のリング誌に対して)リヤド・シーズンは一切介入しない。」
トゥルキ氏はXのポスト内で、復活させる印刷媒体について、「米国だけでなく英国でも発刊する」事に加えて、「編集方針への不介入」と「独立性の担保」について明言。
既存の在米専門サイトを中心に巻き起こったハレーション=ベテラン記者たちがランキングとリング誌認定王座に対する恣意的な操作等への懸念を指摘=への対応だが、後に述べる「メディアに取っての大問題」の影響が尾を引いている。
「豪華な表彰式」も、おそらく年明けのリヤド開催になるだろうとの見立てがもっぱら。ニューヨークやラスベガスとの持ち回りでも、在米の専門記者たちは渋い顔をするに違いない。
「豪華な式典」の対象となるのは、当然ファイター・オブ・ジ・イヤー等の年間表彰と思われるが、トゥルキ氏のポストを読む限り、P4Pランキングやリング誌認定チャンピオンまで取り込みそうな雰囲気で、巷間伝えられる「サウジ国内での定期的なリーグ戦(詳細は不明)」に絡む「新たな表彰」の整備にも含みを残す文面ではある。
さらにトゥルキ氏は、28日付けでインスタグラムにリング誌関連の記事をアップ。12月19日以降、リング誌の定期購読を申し込んだユーザーに、メルセデス・ベンツのSL55 AMG(スポーツタイプの高級車)が当たる特典を発表した。
結構な年数が経っている中古車だが、「15万ドル相当(約2,200万円)」とのことで、印刷・電子どちらの媒体も対象にするものと思われるが、抽選方法も含めた詳細は不明。当選者の発表は年明けの1月11日と記載がある。
きっと、王族の誰かが所有していたものかもしれない。ヤナセのサイトを確認したら、販売可能な車両があり価格は1,800万円(!)。正規ディーラーより高値を付けている以上、リペアも万全で程度は抜群といったところか。
※メルセデス・ベンツ SL/ R230 2006年11月(平成18年11月) ~2008年1月(平成20年1月)
https://yanase.jp/mercedes-benz/catalog/sl/10037121/
それにしても驚くのが、公式サイトの問題。11月上旬のポストで「数週間後にリニューアル・オープン」と公にしていたのに、1ヶ月以上経過しても未だ「Comming Soon」のまま・・・。

「ringtv.com」のドメインを引き続き利用するにしても、別のディレクトリでリニューアルサイトを製作して、トップページだけ差し替えてオープンすればいいのに、わざわざ既存のWebサイトを潰して、これだけ長期間クローズにするのは尋常ではない。
印刷媒体の発売とモバイル・アプリのリリースも併せて、今月19日(?)に同時オープンする算段なのかもしれないが、BoxrecのWBA問題と同じく、余りにもファンを無視した行為ではないのか。
絶対君主制のお国の中なら、次期国王サルマーン皇太子の覚えも目出度く、エンターテイメント庁の管轄する分野を何から何まで思いのままに動かせても、世界中にいるボクシング・ファンの心まで自由自在に操れると考えるのは流石にどうかと思う。
14~15年落ちのメルセデスの高級スポーツ車でご機嫌を取っても、効果は一瞬。遅かれ早かれ、取材記者たちの反発だけでは済まなくなる。そして在米取材記者たちの強固なハレーションの原因は、実は1970年代後半に起きた例のスキャンダルだけではない。
サルマーン皇太子に付きまとう深く暗い闇、深淵については次章以降のどこかで。
※Part 2 へ
◎同じく12月5日のリング誌公式X
TURKI ALALSHIKH / 9:25 AM ・ Dec 5, 2024
The first copy after getting The Ring magazine printed again … and it has a poster gift inside
The first copy after getting The Ring magazine printed again … and it has a poster gift inside ?? pic.twitter.com/nJxBkX3Fbw
— TURKI ALALSHIKH (@Turki_alalshikh) December 5, 2024
既に20日ほど経ってしまったが、リング誌の身売りについて続報が出ているので、一応とりまとめておく。
まず冒頭に掲載したXは、渦中の人物トゥルキ・アルシャイフ氏が、12月5日付けで連投した動画付きのポストの1つ。復活するリング誌の印刷見本を紹介している。
買収に関する第1報が11月6日~7日にかけて出た後、11月12日にトゥルキ氏が、自身の公式Xに本件に関する第2報をアップ。
Earlier this week, I finalized a deal to acquire 100% of The Ring Magazine, and I want to make a few things clear, the print version of the magazine will return immediately after a two year hiatus, and it will be available in the US and UK markets. The magazine will be fully… pic.twitter.com/EwO4AWob0N
— TURKI ALALSHIKH (@Turki_alalshikh) November 11, 2024
タイミングを合わせて売り手のオスカー・デラ・ホーヤが、ボクシングや格闘技について複数の活字媒体に寄稿するブライアン・マジークのインタビューに応じ、マジークのyoutubeチャンネルで公開するとともに、11日付けのフォーブス(主な寄稿先の1つ)に記事を掲載した。
◎Oscar De La Hoya Talks Ryan Garcia's Comeback Fight, Latino Night, Matchroom 5-v-5 and More
2024年11月12日/Brian Mazique
◎関連記事
<1>Oscar De La Hoya Confirms Sale Of Ring Magazine To Turki Alalshikh
2024年11月11日/Forbes
https://www.forbes.com/sites/brianmazique/2024/11/11/oscar-de-la-hoya-confirms-sale-of-ring-magazine-to-turki-alalshikh/
<2>Oscar De La Hoya, Turki Alalshikh Reveal More Info On Ring Magazine Purchase By Saudi Arabia
2024年11月12日/The Boxing Tribune
https://theboxingtribune.com/oscar-de-la-hoya-turki-alalshikh-reveal-more-info-on-ring-magazine-purchase-by-saudi-arabia/
◎概略
(1)売却金額:1.000万ドル(デラ・ホーヤは2007年に700万ドルで買取)
(2)公式ウェブサイト:数週間以内に最新の仕様でリニューアル・オープン予定
(3)新しいモバイル向けアプリも同時リリース予定
(4)2022年度末に廃刊となった印刷媒体を復活(現編集長のダグ・フィッシャーが担当)
(5)トゥルキ氏が編集方針への不介入を明言
(6)毎年豪華な表彰式を実施
「(新体制のリング誌に対して)リヤド・シーズンは一切介入しない。」
トゥルキ氏はXのポスト内で、復活させる印刷媒体について、「米国だけでなく英国でも発刊する」事に加えて、「編集方針への不介入」と「独立性の担保」について明言。
既存の在米専門サイトを中心に巻き起こったハレーション=ベテラン記者たちがランキングとリング誌認定王座に対する恣意的な操作等への懸念を指摘=への対応だが、後に述べる「メディアに取っての大問題」の影響が尾を引いている。
「豪華な表彰式」も、おそらく年明けのリヤド開催になるだろうとの見立てがもっぱら。ニューヨークやラスベガスとの持ち回りでも、在米の専門記者たちは渋い顔をするに違いない。
「豪華な式典」の対象となるのは、当然ファイター・オブ・ジ・イヤー等の年間表彰と思われるが、トゥルキ氏のポストを読む限り、P4Pランキングやリング誌認定チャンピオンまで取り込みそうな雰囲気で、巷間伝えられる「サウジ国内での定期的なリーグ戦(詳細は不明)」に絡む「新たな表彰」の整備にも含みを残す文面ではある。
さらにトゥルキ氏は、28日付けでインスタグラムにリング誌関連の記事をアップ。12月19日以降、リング誌の定期購読を申し込んだユーザーに、メルセデス・ベンツのSL55 AMG(スポーツタイプの高級車)が当たる特典を発表した。
結構な年数が経っている中古車だが、「15万ドル相当(約2,200万円)」とのことで、印刷・電子どちらの媒体も対象にするものと思われるが、抽選方法も含めた詳細は不明。当選者の発表は年明けの1月11日と記載がある。
きっと、王族の誰かが所有していたものかもしれない。ヤナセのサイトを確認したら、販売可能な車両があり価格は1,800万円(!)。正規ディーラーより高値を付けている以上、リペアも万全で程度は抜群といったところか。
※メルセデス・ベンツ SL/ R230 2006年11月(平成18年11月) ~2008年1月(平成20年1月)
https://yanase.jp/mercedes-benz/catalog/sl/10037121/
それにしても驚くのが、公式サイトの問題。11月上旬のポストで「数週間後にリニューアル・オープン」と公にしていたのに、1ヶ月以上経過しても未だ「Comming Soon」のまま・・・。

「ringtv.com」のドメインを引き続き利用するにしても、別のディレクトリでリニューアルサイトを製作して、トップページだけ差し替えてオープンすればいいのに、わざわざ既存のWebサイトを潰して、これだけ長期間クローズにするのは尋常ではない。
印刷媒体の発売とモバイル・アプリのリリースも併せて、今月19日(?)に同時オープンする算段なのかもしれないが、BoxrecのWBA問題と同じく、余りにもファンを無視した行為ではないのか。
絶対君主制のお国の中なら、次期国王サルマーン皇太子の覚えも目出度く、エンターテイメント庁の管轄する分野を何から何まで思いのままに動かせても、世界中にいるボクシング・ファンの心まで自由自在に操れると考えるのは流石にどうかと思う。
14~15年落ちのメルセデスの高級スポーツ車でご機嫌を取っても、効果は一瞬。遅かれ早かれ、取材記者たちの反発だけでは済まなくなる。そして在米取材記者たちの強固なハレーションの原因は、実は1970年代後半に起きた例のスキャンダルだけではない。
サルマーン皇太子に付きまとう深く暗い闇、深淵については次章以降のどこかで。
※Part 2 へ
◎同じく12月5日のリング誌公式X
Coming soon ?? pic.twitter.com/ZOagUmQANu
— Ring Magazine (@ringmagazine) December 5, 2024