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■1月23日/エディオン・アリーナ大阪,大阪市浪速区/WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者 アルテム・ダラキアン(ウクライナ) vs WBA1位 ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)



2018年2月の載冠(ブライアン・ビロリアに大差の3-0判定勝ち)以来、6連続防衛(3KO)を更新中のダラキアンが、いよいよ本邦初お目見え。

昨年12月14日に決まっていた井上拓真(大橋) vs ジェルウィン・アンカハス(比)戦が延期(拓真が肋骨を骨折)となり、同日開催予定だったダラキアン vs 阿久井も日程の再調整を迫られる。

拓真を見舞ったアクシデントが、減量が佳境を迎える前だったことがは不幸中の救いなれど、概ね1ヶ月のスパンが両者の調整にどう影響したのか、あるいはしなかったのか。


武漢ウィルス禍によるブランクに加えて、母国を襲った悲劇の影響もあり、パフォーマンスに精彩を欠く試合が続いたせいか、直前のオッズは拮抗。日本国内での実績しかなく。しかも地方ジム所属の阿久井だが、突出した右の決定力は海外でもそれなりに知られているらしい。

□主要ブックメイカーのオッズ
<1>BetMGM
ダラキアン:-110(約1.91倍)
阿久井:+100(2倍)

<2>betway
ダラキアン:-110(約1.91倍)
阿久井:-110(約1.91倍)

<3>ウィリアム・ヒル
ダラキアン:4/5(1.8倍)
阿久井:4/5(1.8倍)
ドロー:16/1(17倍)

<4>Sky Sports
ダラキアン:1/1(2倍)
阿久井:4/5(1.8倍)
ドロー:16/1(17倍)


2020年2月のV4(ホスベル・ペレスに12回3-0判定勝ち)の後、パンデミックの為に1年9ヶ月のレイオフ。2021年11月の復帰戦では、大ベテランの元王者ルイス・コンセプシオン(パナマ/38歳=一応1位の指名挑戦)に9回TKO勝ち。

さらに、狂気の独裁者プーチンの野望が現実のものとなったウクライナへの武力侵攻により、2022年の1年間、試合どころの状況ではなくなった。

そして昨年1月28日、コスタリカのダビ・ヒメネスを3-0判定に下してV6に成功はしたものの、クリンチ&ホールドの多用が目に付き、後半のガス欠傾向も顕著。ブランクだけでなく年齢的な衰え(30代半ば過ぎ)を指摘する声もある。


2018年6月の初防衛戦で対峙したヨドモンコン(タイ/対戦時:暫定王者=8回TKO勝ち)戦以降、これはという実力者との対戦がなく、阿久井の右が爆発したらひとたまりもないとの見立て・・・?。

それでも、ボクシングの巧さには一日以上の長があり、左右のスイッチにロマチェンコを彷彿とさせるトリッキーなムーヴや速射連打、ノーガードの挑発もお手の物。スピード&シャープネスの低下と、反応の鈍化がどの程度回復しているのかにもよるが、マタドールよろしく阿久井の強打を空転させ続け、ワンサイドの判定をもぎ取っての帰国も想定の範囲内ではある。

阿久井の右はしっかり対策してくる筈で、ディフェンシブかつ慎重な立ち上がりで様子を伺うのでは?。阿久井の間合いとタイミングを掴んでも、単純に前に出たりせず、阿久井を引き込んでカウンターを狙う公算が大。


「日本国内に止まる」と書きはしたものの、矢吹と桑原拓(大橋)をストップした白星が光る。桑原を初回に倒した右は、打ち終わりに棒立ちになる一瞬を狙い済ました、それは見事な一撃。

回復した桑原も必死に奮戦し、最終10ラウンドまで進むも、再び右が炸裂して桑原は昏倒。そのままレフェリーストップとなった。

ここまでの2敗は、中谷潤人(M.T)との日本ユース王座決定戦(2017年8月)で、中谷6回TKOに退いた初黒星と、矢吹戦の直後に8回TKOで敗れたジェイセヴェー・アブシード(比)戦。

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中谷とは頭を付けた密着戦が続き、長身にもかかわらず中谷が得意にする左右のアッパーをまとめられ、ワンツーの強打を効かされ、ロープを背に防戦一方になりかけたところでストップされている。

世界ランク入りを狙ったアプシード戦は、初回に生命線の右(肘)を傷めてしまい、満足に右を打てない状況の中、第6ラウンドに右の打ち終わりを左のカウンターで迎撃されダウン。さらにまた左ショートの好打を浴びてダウンを追加。

第7ラウンド、起死回生の1発を狙ってアッパーで攻め込むも、アプシードもさる者で、しっかり粘ってサバイバル。続く第8ラウンド、ロープに押し込まれて連打を見舞われたところでストップ負け。


この敗戦はダラキアンも当然チェックしていると思われ、「省エネ+カウンター」の戦術徹底が容易に想像される。クリンチ&ホールドで阿久井の前進を分断するだろうし、そこでカっとなれば王者の思うツボ。

一旦打ち始めるや否や、ガードそっちのけで強振する悪癖が抜け切らない。好感阿久井の右が決まれば、ダラキアンもただでは済まないだけに、ボクシングが正直な阿久井の崩しのバリエーション、引き出しの多寡が試される、

単純に距離を詰めて右を打ち続けても、歴戦のダラキアンの術中にみすみすハマるだけ。いずれにしろ、阿久井は右にすべてを託すしかない。互いに身体が温まり切らないスタート直後、奇襲を仕掛けるのも一策ではあるが・・・。


◎ダラキアン(36歳)/前日軽量:111.1ポンド(50.4キロ)
WBAフライ級王者(V6/4KO)
戦績:22戦全勝(15KO)
アマ戦績:不明
身長・リーチとも164センチ
※軽量後の検診データ
体温:36.4℃
脈拍:47/分
血圧:184/83
右ボクサーファイター(スイッチヒッター)


◎阿久井(28歳)/前日軽量:112ポンド(50.8キロ)
元日本フライ級王者(V3/返上)
2015年度L・フライ級全日本新人王
戦績:20戦17勝(11KO)2敗1分け
アマ戦績:27戦20勝7敗
倉敷翠松高校→環太平洋大学
身長:センチ/リーチ:センチ
※軽量後の検診データ
体温:36.5℃
脈拍:53/分
血圧:128/89
右ボクサーパンチャー


◎前日軽量



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■オフィシャル

主審ギジェルモ・ペレス・ピネダ:(パナマ)

副審:
ルイス・パボン(プエルトリコ)
ジェレミー・ヘイス(カナダ)
ラウル・カイズ(米/カリフォルニア州)

立会人(スーパーバイザー)::レンツォ・バグナリオル(ニカラグァ/WBA国際コーデイネーター,元審判)