リング誌による勝敗予想 - S・フルトン vs 井上尚弥 プレビュー番外編 -
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■7月25日/有明アリーナ/WBC・WBO統一世界S・バンタム級タイトルマッチ12回戦
統一王者 スティーブン・フルトン(米) vs 前4団体統一バンタム級王者/WBC・WBO1位 井上尚弥(日/大橋)
統一王者 スティーブン・フルトン(米) vs 前4団体統一バンタム級王者/WBC・WBO1位 井上尚弥(日/大橋)
久しぶりにリング誌の勝敗予想を採り上げてみる。
◎FIGHT PICKS: STEPHEN FULTON VS. NAOYA INOU
2023年7月20日/The Ring
https://www.ringtv.com/656242-fight-picks-stephen-fulton-vs-naoya-inoue/
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■専門記者(リング誌)
<1>ダグ・フィッシャー(現リング誌編集長)
井上のTKO勝ち
両雄ともに完璧なアスリート。己の限界にチャレンジすることを恐れない。だかこそこの試合は実現した。ペースと距離をコントロールした方が優位になる。フルトンのサイズ,経験値,ファイトスタイルは様々な問題を井上に引き起こすだろう。フルトンの判定勝ちも十二分に有り得るが、より確実なシナリオは後半から終盤にかけての井上のTKO勝ち。8ラウンド以降、井上が決定的なパンチを顔面に決めて勝つ。
<2>アンソン・ウェインライト
井上の3-0判定勝ち
リスクを取って対戦に応じた両雄は賞賛に値する。アフロ・アメリカンのエリート・クラスを初めて経験する井上は、素早い手足のスピードに少なからず問題を抱える。おそらくこれまでのキャリアで最大の難関になるだろうが、井上のエリートスキルはより洗練されている。常に井上が1歩先手を取り続け、地の利も活かして判定で勝つ(116-112)。
<3>リー・グローブス
井上の11回KO勝ち
好対照のスタイルを持つライバル同士の素晴らしいマッチアップ。ボクシングが持つ潜在的な魅力と価値を、世の中に知らしめることが出来得る。井上の攻撃力、ボディへのパンチと高度な技術がフルトンを疲弊消耗させ、後半から終盤にTKO勝ちを収める。
<4>ディエゴ・モリーヤ(モリージャ)
井上の判定勝ち
<5>マーティ・マルケーヒー
井上の判定勝ち
<6>ノーム・フラウエンハイム
井上の3-0判定勝ち
<7>ロン・ボルヘス(ボルゲス)
井上のTKO勝ち(後半)
-----------------
7名全員が井上を支持(うちKO・TKOが3名)
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■ボクシング関係者
<1>デューク・マッケンジー(英国/元3階級制覇王者)
フルトンの2-0判定勝ち
フルトンはナチュラルな122パウンダーで、非常に良い顎と性能に優れたエンジンを兼ね備えている。極めて優れたオールラウンダーのフルトンを前に、井上は自分の思い通りにならない苦痛を味わい、最終的にアウトボックスされる。
<2>セルヒオ・モーラ(米/元WBC S・ウェルター級王者)
井上のKO勝ち
井上のパワーとスピードはスペシャル。フルトンも健闘するだろうが、12ラウンズをフルに渡り合うだけの力はない。
<3>サム・グッドマン(S・バンタム級現役ランカー)
井上の勝ち
井上にサイズの違いを実感させることができるかどうか。体格差を活かせないと、フルトンにとっては長い夜になる。井上の後半KOか判定勝ち。
<4>トム・グレイ(リング誌元編集委員)
井上の10回TKO勝ち
オッズ(井上有利)以上に接近した試合になる。フルトンは井上がこれまで経験したことのない、本当に優れた完璧に近いボクサータイプであり、ナチュラルなS・バンタム級だが、類稀な攻撃力とポジショニングの上手さを持つ井上がフルトンを疲弊させる。後半~終盤にかけてのレフェリーストップか、さもなくばフルトンのコーナーが棄権を申し出る。
<5>イライジャ・ピアース(S・バンタム級現役選手)
フルトンの2-1判定勝ち
井上は真に優れたアフロ・アメリカンを経験していない。これはパズルの重要なピースになり得る。スプリット・ディシジョンでフルトン。
<6>ジョリーン・ミッツォーネ(マネージャー)
井上の判定勝ち
<7>ジョー・ロトンダ(マッチメイカー/メイン・イベンツ)
井上の3-0判定勝ち
キャリアの絶頂期にある無敗の両雄が相まみえる。この信じられない戦いに相応しい、高い注目と評価が得られることを心から願う。フルトンが勝者として帰国する為には、1つのミスも許されない。パワーの違いがフルトンに問題を引き起こす。見応えのある素晴らしいファイトの末に、井上がユナニマウス・ディシジョンを得る。
<8>マルク・ラムジー(ラムゼイ/トレーナー)
井上の判定勝ち
フルトンにはナチュラルなS・バンタム級としての利点があり、優れたボクサーではあるものの、井上の厳しいプレッシャーを捌き切るだけの力を感じない。それでもなお、KO負けを回避した上で、充分に善戦健闘するだけのスキルを持っている。
<9>アレックス・スティードマン(解説者)
井上の判定勝ち
ファイト・オブ・ファイト。フルトンのスピードとタイミング、シャープなパンチとフットワークは一級品だ。しかし、井上のパンチ力はそれらのすべてを壊滅させ得る。当初はサイズとスピードの利点を評価してフルトンの判定勝ちを支持していたが、井上の能力は他に例を見ない特殊なもので、もはやボクシングの歴史の一部と表して差支えがない。井上もかなりの苦労を強いられるだろうから、KOではなく判定勝ちになると思う。
<10>ルディ・エルナンデス(トレーナー/USA帝拳の重鎮)
井上の勝ち
日本のファンにもお馴染みのルディは、やはり「パワーの違い」がキーになると考えている。
フルトンはスピードがあり、ムーヴィング・センスに優れている。しかし、井上に対抗するだけのパワーがない。井上の抜群のタイミングは彼自身が持つ最大の長所であり、爆発的なパワーは新しい階級でも変わらず威力を発揮すると信じている。慎重にスタートして接近した戦いが続くが、井上がパワーの差を際立たせる。後半のストップか3-0の判定で井上。
<11>ジョン・スカリー(トレーナー)
井上の3-0判定勝ち
井上にとって試練の試合となるだろうが、これまで同様しっかり戦い抜くだろう。ユナニマウス・ディシジョンで井上。
<12>ボブ・サントス(マネージャー兼トレーナー)
フルトンの判定勝ち。
私はフルトンを好む。フルトンは距離を支配し、井上をアウトボックスするつもりに違いない。フルトンのリング・ジェネラルシップとハンドスピードが井上のパワーを凌駕する。
<13>ロベルト・ディアス(マッチメイカー/GBP)
井上の勝ち
まさに”小さな巨人”同士のファイト。ジェフ・チャンドラーとリッチー・サンドバルを彷彿とさせる。フルトンの高いスキルは、井上に過去最高に厳しく難しい戦いを強いるが、井上は特別な存在であり、後半に流れを引き寄せ統一王者となる。ボクシング史上最高の選手の1人だと確信する。(後半~終盤にかけての)TKOか3-0判定で井上。
<14>ラウル・マルケス(元IBF J・ミドル級王者)
井上の判定勝ち
フルトンは高いスキルを持ち、非常に素早いが爆発力に欠ける。フルトンが勝つ為には、ひたすらボクシングあるのみ。井上の勝利に必要なものは、桁外れのパワーと飽くなきプレッシャー。五分五分の拮抗した勝負になるが、ホーム・アドバンテージも込みで井上。
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14名中11名が井上(打ち2名がKO・TKO)
※判定勝ちを予想する9名中4名がKO(TKO)勝ちも有り得るとの見解
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合計:21名中18名が井上。3名がフルトン。
◎FIGHT PICKS: STEPHEN FULTON VS. NAOYA INOU
2023年7月20日/The Ring
https://www.ringtv.com/656242-fight-picks-stephen-fulton-vs-naoya-inoue/
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■専門記者(リング誌)
<1>ダグ・フィッシャー(現リング誌編集長)
井上のTKO勝ち
両雄ともに完璧なアスリート。己の限界にチャレンジすることを恐れない。だかこそこの試合は実現した。ペースと距離をコントロールした方が優位になる。フルトンのサイズ,経験値,ファイトスタイルは様々な問題を井上に引き起こすだろう。フルトンの判定勝ちも十二分に有り得るが、より確実なシナリオは後半から終盤にかけての井上のTKO勝ち。8ラウンド以降、井上が決定的なパンチを顔面に決めて勝つ。
<2>アンソン・ウェインライト
井上の3-0判定勝ち
リスクを取って対戦に応じた両雄は賞賛に値する。アフロ・アメリカンのエリート・クラスを初めて経験する井上は、素早い手足のスピードに少なからず問題を抱える。おそらくこれまでのキャリアで最大の難関になるだろうが、井上のエリートスキルはより洗練されている。常に井上が1歩先手を取り続け、地の利も活かして判定で勝つ(116-112)。
<3>リー・グローブス
井上の11回KO勝ち
好対照のスタイルを持つライバル同士の素晴らしいマッチアップ。ボクシングが持つ潜在的な魅力と価値を、世の中に知らしめることが出来得る。井上の攻撃力、ボディへのパンチと高度な技術がフルトンを疲弊消耗させ、後半から終盤にTKO勝ちを収める。
<4>ディエゴ・モリーヤ(モリージャ)
井上の判定勝ち
<5>マーティ・マルケーヒー
井上の判定勝ち
<6>ノーム・フラウエンハイム
井上の3-0判定勝ち
<7>ロン・ボルヘス(ボルゲス)
井上のTKO勝ち(後半)
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7名全員が井上を支持(うちKO・TKOが3名)
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■ボクシング関係者
<1>デューク・マッケンジー(英国/元3階級制覇王者)
フルトンの2-0判定勝ち
フルトンはナチュラルな122パウンダーで、非常に良い顎と性能に優れたエンジンを兼ね備えている。極めて優れたオールラウンダーのフルトンを前に、井上は自分の思い通りにならない苦痛を味わい、最終的にアウトボックスされる。
<2>セルヒオ・モーラ(米/元WBC S・ウェルター級王者)
井上のKO勝ち
井上のパワーとスピードはスペシャル。フルトンも健闘するだろうが、12ラウンズをフルに渡り合うだけの力はない。
<3>サム・グッドマン(S・バンタム級現役ランカー)
井上の勝ち
井上にサイズの違いを実感させることができるかどうか。体格差を活かせないと、フルトンにとっては長い夜になる。井上の後半KOか判定勝ち。
<4>トム・グレイ(リング誌元編集委員)
井上の10回TKO勝ち
オッズ(井上有利)以上に接近した試合になる。フルトンは井上がこれまで経験したことのない、本当に優れた完璧に近いボクサータイプであり、ナチュラルなS・バンタム級だが、類稀な攻撃力とポジショニングの上手さを持つ井上がフルトンを疲弊させる。後半~終盤にかけてのレフェリーストップか、さもなくばフルトンのコーナーが棄権を申し出る。
<5>イライジャ・ピアース(S・バンタム級現役選手)
フルトンの2-1判定勝ち
井上は真に優れたアフロ・アメリカンを経験していない。これはパズルの重要なピースになり得る。スプリット・ディシジョンでフルトン。
<6>ジョリーン・ミッツォーネ(マネージャー)
井上の判定勝ち
<7>ジョー・ロトンダ(マッチメイカー/メイン・イベンツ)
井上の3-0判定勝ち
キャリアの絶頂期にある無敗の両雄が相まみえる。この信じられない戦いに相応しい、高い注目と評価が得られることを心から願う。フルトンが勝者として帰国する為には、1つのミスも許されない。パワーの違いがフルトンに問題を引き起こす。見応えのある素晴らしいファイトの末に、井上がユナニマウス・ディシジョンを得る。
<8>マルク・ラムジー(ラムゼイ/トレーナー)
井上の判定勝ち
フルトンにはナチュラルなS・バンタム級としての利点があり、優れたボクサーではあるものの、井上の厳しいプレッシャーを捌き切るだけの力を感じない。それでもなお、KO負けを回避した上で、充分に善戦健闘するだけのスキルを持っている。
<9>アレックス・スティードマン(解説者)
井上の判定勝ち
ファイト・オブ・ファイト。フルトンのスピードとタイミング、シャープなパンチとフットワークは一級品だ。しかし、井上のパンチ力はそれらのすべてを壊滅させ得る。当初はサイズとスピードの利点を評価してフルトンの判定勝ちを支持していたが、井上の能力は他に例を見ない特殊なもので、もはやボクシングの歴史の一部と表して差支えがない。井上もかなりの苦労を強いられるだろうから、KOではなく判定勝ちになると思う。
<10>ルディ・エルナンデス(トレーナー/USA帝拳の重鎮)
井上の勝ち
日本のファンにもお馴染みのルディは、やはり「パワーの違い」がキーになると考えている。
フルトンはスピードがあり、ムーヴィング・センスに優れている。しかし、井上に対抗するだけのパワーがない。井上の抜群のタイミングは彼自身が持つ最大の長所であり、爆発的なパワーは新しい階級でも変わらず威力を発揮すると信じている。慎重にスタートして接近した戦いが続くが、井上がパワーの差を際立たせる。後半のストップか3-0の判定で井上。
<11>ジョン・スカリー(トレーナー)
井上の3-0判定勝ち
井上にとって試練の試合となるだろうが、これまで同様しっかり戦い抜くだろう。ユナニマウス・ディシジョンで井上。
<12>ボブ・サントス(マネージャー兼トレーナー)
フルトンの判定勝ち。
私はフルトンを好む。フルトンは距離を支配し、井上をアウトボックスするつもりに違いない。フルトンのリング・ジェネラルシップとハンドスピードが井上のパワーを凌駕する。
<13>ロベルト・ディアス(マッチメイカー/GBP)
井上の勝ち
まさに”小さな巨人”同士のファイト。ジェフ・チャンドラーとリッチー・サンドバルを彷彿とさせる。フルトンの高いスキルは、井上に過去最高に厳しく難しい戦いを強いるが、井上は特別な存在であり、後半に流れを引き寄せ統一王者となる。ボクシング史上最高の選手の1人だと確信する。(後半~終盤にかけての)TKOか3-0判定で井上。
<14>ラウル・マルケス(元IBF J・ミドル級王者)
井上の判定勝ち
フルトンは高いスキルを持ち、非常に素早いが爆発力に欠ける。フルトンが勝つ為には、ひたすらボクシングあるのみ。井上の勝利に必要なものは、桁外れのパワーと飽くなきプレッシャー。五分五分の拮抗した勝負になるが、ホーム・アドバンテージも込みで井上。
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14名中11名が井上(打ち2名がKO・TKO)
※判定勝ちを予想する9名中4名がKO(TKO)勝ちも有り得るとの見解
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合計:21名中18名が井上。3名がフルトン。